私が建築設計の道を志したのは、幼少期に遊びにいっていた友人の家がきっかけです。当時としてはわりと凝ったつくりで、「設計士が設計した家」をはじめて体験しました。その家で感じた居心地の良さや言葉にはできない美しさは、今でも心に残っています。

学生時代には建築設計の学び、建築や街並み、人の住まいを考える楽しさを教わりました。「こんな家に住んでみたい」誰でも一度は想う夢を形にできたらどんなにすばらしいでしょう。

人にはそれぞれ個性があるように、家にも住む人の個性が現れてほしいと思います。自分にとってどんな家がよいのか、それを自分で探し当てるのなかなか難しいことかもしれません。

そんな方は是非、当事務所を訪ねてきてください。私たちは奇抜な形や、豪華な設備をおすすめすることにはちょっと不向きかもしれません。それよりもお話を丁寧にお聞きする中で、暮らしの核となる言葉の発見や、家族のためのシナリオを一緒に描いていきたいと考えています。

私が設計する家は家族の物語の舞台です。その家のもつ個性が、また誰かの記憶として未来につながっていってくれることを願っています。