南アルプスの山々が一望できる60代のご夫婦のための終の住処です。内部はオープンなタイル貼りのバリアフリー空間とし、蓄熱式 床暖房でヒートショックを起こさない温熱環境をつくるなど、安全性の高いデザインを心がけました。まわりに建物が少なく風当りが強いため、建物は可能な限り低くし東西からの風の力を逃がすために、屋根には長く緩やかな勾配をとりました。また日照時間が長い地域的な特徴を生かし、太陽光発電パネルを設置することでライフサイクルco2の削減を図っています。外壁には外部の過酷な環境に対し、長期的なメンテナンスを少なくするためガルバリウム鋼板を採用しました。シンプルで素朴な家の形がアルプスの山岳風景に調和し、長期にわたり持続可能な家の姿をイメージしています。