世田谷区で土地探しから設計・監理までトータルでサポートさせていただいた家づくりの事例です。世田谷区は地価が高く整形地での土地探しは困難といえます。建物に妥協しないための選択肢として変形地での検討を重ね、候補の1つであった台形の土地で設計がスタートしました。設計の自由度を最大限に生かしながら、他にはない特徴のある住宅になることが求められました。建て主さまの希望もあり、建物の耐久性、断熱性や気密性の向上を計り、断熱性能は東北基準と同等として設計ししています。プランニングの工夫として、建物の面積を最大限広く利用するため、初期の段階から「階段」を中心に各機能がとり囲んでいるような空間構成を構想しました。階段が家の背骨のような役割として1階から屋上までを貫き、人の動線、風の動線、光の動線が重なりながら各部屋に送り届けられる、まるで樹木のようなシステムをもつ空間を目指しています。この幹となる階段室から1階に光を届け、1階から入る風は上昇気流を利用して2階へと送り届けられます。この階段室は外観ではグレーとシックブルーの壁が連なる「モノリス」のような象徴的な建物になりました。
用途 | 住宅 |
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所在地 | 東京都世田谷区 |
構造/規模 | 木造2階建て+ロフト+屋上 |
延床面積 | 110㎡ |
設計・監理 | 坪井当貴建築設計事務所 |
施工 | 株式会社ウルテック |
写真 | 小林勇藏/ケイ・エスト・ワークス |