1階にご両親、2階の息子さんご夫妻が暮らす 2世帯住宅。東日本大震災を機に築７０年の旧家を二世帯住宅に建て替えました。生活空間は上下に分かれつつも、中庭を介して光や風を共有し、お互いの生活の気配が感じられるプランとなっています。1階にはアマチュアオーケストラの楽団員であるご夫妻のために特殊防音が施された音楽室を造りました。またご両親の生活空間は車椅子や将来の介護サポートにも対応したバリアフリーを基本とし、玄関、水廻り、収納空間の利便性をもっています。２階は屋根の構造体がそのまま天井に表わし、木の葉の葉脈のような、またピアノの鍵盤のような空間をイメージしました。。音楽を通じて知り合われたご夫妻にとって、「音楽のような空間」がこの家族の個性として、次の世代へ引き継がれていくことを期待しています。