決してこの格好で仕事をしているわけではありません。もちろん、おなかが痛いわけでもありません。念のために言いますが、スクワットです。
50歳を過ぎて、自分の身体のことを考えるようになりました。その結果、最近フィジカルトレーニングに励んでおります。20代で学校を卒業し、建築設計の道に足を踏み入れました。思えば、もう30年近く前の話です。私は建築家のアトリエで下積み時代を過ごしました。クリエイターとして華々しいイメージのある建築家のアトリエ。とても憧れもありましたが、実際に入ってみると、ほとんど体育会といいいますか、まさに体力勝負(耐力か?)みたいな仕事環境でした。アトリエと現場を相互に通い、明日の朝までに図面や模型を仕上げる。徹夜つづきで家に帰る電車で乗り過ごし、終点まで行ってしまって結局家に帰れない、でも描いた図面で建築が出来上がっていくのを見ると、楽しくてまた机に向かってしまう。前だけ見ていた若かりしころ。あのときは随分無茶もしましたし、それができる体力があったものだと我ながら感心してしまいます。
そんな無茶な生活はやはり今はできません。50歳になってはじめて五十肩を経験しています。もう律儀なものです。30代、40代のころとの違いを改めて実感している今日このごろ。そんなネガティブな話は一旦保留して、フィジカルトレーナーにいろいろ教えてもらいながら、前向きに自分の身体のメンテナンスをはじめています。趣味のゴルフにもよい影響が出るとよいですし、現場に行くのがまた楽しくなるように。60代を迎えるころには、かっこいいおじさんでいたいものです。でも、徹夜はもうきっとできないと思います。