戸建て住宅のリノベーションのご相談案件です。場所は東京調布市。本日は施工担当のタカキホームの堀部さんと一緒に、K様のご自宅に伺い建物の現状を拝見しました。まずは家の健康診断をして、ご自身の家の状況を正しく知ることからはじめるのがよいです。リノベーションのリクエストで多いのは、耐震の改修、断熱の改修、そして間取りの変更です。設計事務所と工務店が一体で関わるメリットは、表面的な内装リフォームではなく、性能面や安全性、デザイン面までを含めて総合的な改変検討できるので、満足度の高いリニューアル工事ができるところにあります。具体的には建物の診断から得られた内容をもとに、これから先のライフスタイルにあわせた間取りや空間に適した素材、家具や照明のあり方まで、さまざまな角度からご提案をいたします。アイデアを練るにはまずは現場をしっかり見ることが大切です。現地の調査はお客様がこれまで暮らした家の軌跡をたどる貴重な時間。窓から見える景色や光の入り方、暑さ、寒さの度合い、気になる音やにおいなど、測定調査だけではなく、自分の五感もフルに使いながら調査を行います。
まずは測定調査からはじめます。事前にいただいていた建て主さまのリクエストをもとに、どんな風に家を改修できるかいろいろ調べてみることに。
まずは床が斜めに感じるので、持ってきたレーザー測定器を使い、家の水平、垂直、また変形の度合いを調べます。
レーザー測定器を使って柱の傾きを調べてみます。
床の傾き度合いを見ています。
床下に潜って基礎の状況を確認します。
玄関の段差は約25センチ。この段差はもう少し小さくしていきたいかな。
ドアの下にも段差があります。つまづきやすいのでここはフラットにしたいですね。
その他、雨漏りの痕や階段の寸法、収納量の把握など、私のメモ帳に今日の調査情報がたっくさん書き込まれました。