関東でも有数の寒冷地である山梨県河口湖町。地元の工務店ともにつくる体験型モデルハウスとして、河口湖の気候条件とライフスタイルを掛け合わせたリアルな住宅を協働開発しました。真冬を温かく暮らすことを前提に、高断熱、高気密による外皮性能の向上を図り、また日射エネルギーのダイレクトゲインや温度差換気、蓄熱土間やサンルームの採用などのパッシブな手法を用いた温熱環境づくりへの取り組みを行っています。また、家全体の温度差を少なくすることで、個室の集合体である旧来の間取りから、オープンで回遊性のある間取りが可能となり、部屋の概念にとわられない快適で自由な空間の実現を目指しました。室内の仕上げ材はテラコッタや珪藻土、木板材などの自然素材とすることで、窓を開けられない冬の空気環境と人の健康を守ることに配慮しています。地域に住まう方々にとって真冬を楽しむこれからの暮らし方、「私たちらしい暮らし」へのリアルな提案となりました。
用途 | 体験型モデルハウス |
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所在地 | 山梨県富士河口湖町 |
構造/規模 | 木造 |
延床面積 | 145㎡(44坪) |
設計・監理 | 坪井当貴建築設計事務所 |
施工 | リベロホーム株式会社 |
撮影 | 田伏 博 |