二世帯住宅を建てる前に考えておくこと VOL1

二世帯住宅のご計画をお持ちの方へ。二世帯住宅を建てたいけれど、まず何から考えていったらよいかわからない。そのような方のご相談をよくお受けします。ご相談の中でよく聞くお話として、両親と私たち(子世帯)の考え方が違う、また親世帯、子世帯のどちらかが二世帯で同居することに不安を感じている、等というものです。誤解を恐れずに言えば、二世帯住宅とはそもそも別々の個人が同じ家で暮らすという大変ハードルが高いものです。実の親と子とはいえ、血縁関係だけで共に生活できるわけではありません。それぞれ社会生活を経験する中で価値観や関係性は変化し、妻であり、夫であり、父であり、母の立場になったことから、それぞれの家庭の考え方があります。それを無理に合わせようとすることはやはり一筋縄にはいかないのではないでしょうか。二世帯住宅を建てて一緒に暮らそう、とお考えになられた背景には様々なご事情があるでしょうし、家族の同意を得ることにおいても相当の努力も必要かと思います。それでも前に進みたい。私のところに来ていただいたときには、相当なご決心があってのことだといつも感じています。そしてそこから私とのおつきあいがはじまります。やはりしばらくは建築や住宅の話ではなく、お互いに共感できることや、共感できないこと、それぞれの家族がもつ独自の心配ごと、一緒に暮らすことで得られるメリット、デメリットの洗い出し、こうありたい、こうあってほしいという未来への希望。またお互いの生活についてたくさんお話を伺う中で、安心して一緒に暮らしていける可能性を客観的な視点で分析をしていきます。(これをインクルーシブデザインといいます)家族同士だけ話を前に進めてしまうと、肝心なところが言えなかったり、不安を見えなくしてしまう懸念もあります。そんなときは第3者の意見もあわせて、自分たちの家族にとってどのような同居のカタチが一番よいのか模索してみてはいかがでしょうか。

 

 

坪井当貴
建築設計事務所

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