家の話だけになっていませんか?

建築設計事務所を主宰する立場として、建築や家のご相談をよくお受けします。ただ、お話をお聞きするとほとんどの方が家の話ではなく、その前にいろいろお悩みのことがあります。ご相談を受ける側から見て、それはごく自然のことだと思っています。もう永く設計に携わっていますが、この土地があって家を建てたいけれどどうしたらよいですか?というお話から始まるのは非常に稀なケースです。日本では土地や家屋は相当な資産として評価があり、それに伴う税金の額も大きくなります。うっかり知らずに古い建物を壊したり、建てたりしてしまうと税金のかかり方も違ってきます。特に私の事務所のある世田谷エリアは地価が高い上に税金も高いので、ご相続を予定されている方にとっては、建物の話ではなくまずはその土地の引き継ぎ方のほうが大変になります。ご自分で調べたり、ご家族で相談することもとても大切なことですが、お話を伺ってみるとほとんどの方がご自身だけでは解決することができていません。まずは土地や建物に詳しい税理士さんにご相談されることも手ですし、私のような建築士事務所へご相談されることも1つかと思います。注意していただくこととして、うっかりハウスメーカーさんなどにご相談されてしまうと、相続対策という名目でとても大きな建物を提案されてしまう場合があります。それがご家族の将来にとって最良の方法であればよいですが、賃貸兼オーナー住宅のような1つの大きな建物にした場合、次の代のご相続のときに分けることができず、もめてしまうかももしれません。そんなことにならないように、ご家族の未来にとって今どんなシナリオが必要なのか、じっくりと考えてみることが大切だと思います。

 

 

 

坪井当貴
建築設計事務所

FAQよくあるご質問